現在、新しいクルマの乗り方として定着しつつあるカーリースですが、色々と分からないことも多いもの。
そのうちの1つが、特定の条件下でのカーリースの審査ではないでしょうか。
今回は、自己破産後のカーリース契約について見ていきたいと思います。
自己破産をしたことがある、これから自己破産をする予定がある人、必見です。
この記事には、以下のことが書かれています。
それでは早速、詳しく見ていきましょう。
カーリースとは?
そもそもカーリースとは、どういう仕組みなのでしょうか。
カーリースは、一言で言うなら「リース会社からクルマを借りてクルマに乗る」というクルマの乗り方になります。
借りるというと、レンタカーのイメージが強いですが、カーリースはどちらかというとマイカーに近いですね。
自分で好きなクルマ(新車)を選び、自宅まで納車してもらえます。
参考記事①:カーリースってどんなサービス?
参考記事②:カーリースと残価設定ローンの違いについて
リース期間は3年~7年くらいのところが多いですが、リース会社によっては1年などの短期や11年などの長期プランが選べることもあります。
1年単位で契約できるカーリース>>
長期(7年、11年)で契約できるカーリース>>MOTAカーリース
クルマを買う(ローンを組む)よりもハードルが低く、マイカーのようにクルマを扱える(わナンバーではない)として、今非常に人気のあるクルマの乗り方だと言えますね。
カーリースのメリット
ではここで、カーリースのメリットを紹介します。
カーリースには、以下のようなメリットがあります。
● 初期費用がかからない
● 毎月定額
● 管理を任せられる
● 好きなクルマを選べる
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
初期費用がかからない
カーリースは、頭金や手数料などの初期費用は一切かかりません。
クルマを購入する場合、クルマの価格だけでなく税金や自賠責保険、登録手数料などが必要になるため、どうしてもまとまったお金が必要になるもの。
しかしカーリースでは、頭金などは一切不要であるため、まとまったお金が用意できないという人でも利用することができます。
毎月定額
カーリースでは、毎月の利用料は定額であるため、急な出費の心配はありません。
特に、メンテナンスや車検費用の含まれたプランを契約すれば、メンテナンスや車検を受けるときにも料金は発生しません。
クルマを維持するために大変な負担になるのが、やはりメンテナンスや車検、税金などの費用ですよね。
カーリースでは、これらを含めて月額利用料を一定にすることができるので、毎月決まった金額でクルマに乗り続けることができるんです。
管理を任せられる
カーリースは、リース会社からクルマを借りているので、クルマの所有者はリース会社になります。
そのため、登録に関する手続きやメンテナンスの日程などは、リース会社におまかせでOK。
特にメンテナンスや車検込みのプランであれば、日にちが近づくと連絡があるので、忘れていた!という心配もありません。
好きなクルマを選べる
カーリース会社にもよりますが、大抵のリース会社では「国産全メーカー全車種」から好きなクルマを選ぶことができます。
中古車ではなく新車ですし、クルマを買うときと同じように、ボディカラーやグレード、各種オプションなどは自由に決めてOK。
好きなクルマに乗れるというのは、嬉しいポイントなのではないでしょうか。
関連記事:【2023年度版】カーリース大手8社を徹底比較!人気の車種やタイプ別におすすめの会社まで紹介
カーリースのデメリット
続いて、カーリースのデメリットについてお話します。
カーリースにはメリットもたくさんありますが、残念ながらデメリットもあります。
カーリースは簡単には解約することができないので、デメリットについてはきちんと確認しておきましょう。
カーリースのデメリットは、こちらです。
● 走行距離に制限がある
● 途中解約はできない
● 契約満了時に追加請求される場合あり
● 原状回復して返すためカスタマイズなどはできない
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
走行距離に制限がある
カーリースでは、基本的に毎月の走行距離に上限が決められています。
500km、1000km、1500kmあたりが多く、走行距離が短いプランほど月額料が安くなる仕組み。
走行距離上限を超えてしまうと、クルマを返すとき(契約満了時)に追加料金が発生してしまいます。
しかし、カーリース会社によっては走行距離の制限なし(無制限)のものもあるので、マイカーのように気兼ねなく走りたいという人は走行距離制限のないプランを選びましょう。
走行距離の制限なしで契約できるカーリース>>MOTAカーリース
途中解約はできない
カーリースは、一般的に3年~7年といった、長期に渡る契約になります。
もちろん先のことなど誰にも分からないのですが、基本的にカーリースは途中解約はできません。
万が一クルマを使わないから返却する、と言っても、契約年数分の利用料金は全額支払わなくてはなりませんし、場合によってはさらに違約金を請求されることもあるでしょう。
カーリース会社によっては、いつでも解約できるプランや1年などの短期契約を結べるところもあるので、契約期間中にライフスタイルの変化などの可能性がある人は、そういったカーリースを選んでみるのがおすすめです。
途中で解約できるカーリース>>リースナブル
1年単位で契約できるカーリース>>
契約満了時に追加請求される場合あり
クローズドエンド式でリースしているカーリースの場合、契約満了時に追加請求される場合があります。
たとえば、先程触れたように「走行距離がオーバーしていた」ことや、傷、へこみ、車内の匂いなどがある場合も、クルマを返却する際に追加請求されることがあるでしょう。
あくまでも「借り物」という意識を維持したまま、クルマに乗らなくてはなりません。
原状回復して返すためカスタマイズなどはできない
カーリースの多くは、契約満了時にクルマを返却することになります。
その場合、原状回復(納車時と同じ状態)して返却するのが必須。
そのため、大幅なカスタマイズなどはすることができません。
ボディに傷がつくようなカスタマイズをしてしまうと、クルマを返却するときに追加料金が発生してしまいますので気をつけてください。
ただし、契約満了時にクルマがもらえるプランなどであれば、クルマを返却する必要がないため原状回復も不要です。
車がもらえるカーリース>>MOTAカーリース
自己破産とは?3つのメリットと3つのデメリット
続いて、自己破産について説明します。
自己破産は債務整理の1つで、借金を帳消しにできる手続きのこと。
弁護士を雇い、裁判所に申し立てを行う必要があるため、自己破産をするためにはそれなりの時間と手間が必要になります。
借金が帳消しになる、と聞くと、なかには借金し放題なのでは?と思う人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
ここでは、自己破産のメリットとデメリットについて、見ていきたいと思います。
自己破産のメリット
自己破産は、先程も言ったように借金を帳消しにできる手続きのこと。
そのため、メリットには以下のものが挙げられます。
● 残りの借金がなくなる
● 取り立てに合わずにすむ
● 生活に必要な最低限の資産は残る
①残りの借金がなくなる
自己破産をすることの一番のメリットは、残りの借金がなくなること。
借金に苦しんでいる人にとって、借金がなくなるのは最大のメリットですね。
②取り立てに合わずにすむ
自己破産を行うと借金がなくなり、返さなくてもよくなります。
その旨の通知が債権者側にもいくので、取り立てに合うこともなくなるでしょう。
③生活に必要な最低限の資産は残る
自己破産をすると何もかもなくなる、というイメージのある人もいるかもしれませんが、自己破産をしても生活に必要な最低限の資産(20万円以下の預貯金など)は残るので、安心してください。
当面の間は、生活に困ることはありません。
残った最低限の資産で、生活を建て直していくことができますね。
自己破産のデメリット
次に、自己破産のデメリットについてお話します。
自己破産は借金をなくすことができますが、デメリットも大きいため、あくまでも「最終手段」として捉えておきましょう。
● 財産が無くなる
● 信用情報機関に履歴が残る
● 費用が高額
①財産が無くなる
自己破産のデメリットには、財産がなくなることが挙げられます。
自己破産が認められるためには、「借金が返せない」「借金を返すお金が無い」状況でなければいけません。
つまり、財産となるもの(家、土地、車、資産など)は処分してお金にし、債権者に渡されることになります。
もし、家や土地などを所有している場合は、それらの財産は自己破産をすることによってなくなってしまうのです。
②信用情報機関に履歴が残る
自己破産は債務整理の1つであり、「借金の返済能力がない」ことを裁判所が認めた、ということ。
そのため、自己破産をしたことは信用情報機関に残ります。
返済能力がないという証明がされているわけですから、お金を貸してくれるところはないでしょう。
一般的に、自己破産をしたという記録は5年から10年ほどは残るといわれています。
③費用が高額
また、自己破産は債務整理の中でも費用が高額になることが多いです。
弁護士を雇うこと、そして裁判所を通すことが費用が高くなる理由ですね。
処分する財産がない「同時廃止」と、財産のある「管財事件」では、破産管財人を派遣する必要があることから、管財事件のほうが費用も高額になるでしょう。
条件によって費用は前後しますが、50万円前後はかかると思っていた方が良いですね。
自己破産してもカーリース契約はできる?
さて、自己破産をしてもカーリース契約はできるのでしょうか。
特に、自己破産から10年以内であるなら、信用情報機関に自己破産の履歴が残っている可能性があります。
信用情報機関の履歴だけが契約できるかを判断する材料というわけではありませんが、自己破産の記録が残っているうちは、カーリース契約は難しいと思っていた方が良いでしょう。
ただし、過去に自己破産の経験があっても、数年経過していて、なおかつ現在年収が安定している場合などは、カーリース契約ができる場合もあります。
審査に通るかどうかで契約できるかどうかは変わるので、「お試し審査」などをカーリース会社の公式サイトから試してみることをおすすめします!
審査に通るか不安な人向けに筆者おすすめのカーリースをこちらで紹介しているので、気になる人はこちらも合わせてご覧ください。
関連記事:ブラックリストに載るとカーリースの審査は通りにくい?不安な人向けのカーリース会社をご紹介!
契約期間中に自己破産したらどうなる?
さて、カーリースを契約する時点では特に問題なかったものの、契約期間中に自己破産することになったらどうなるのでしょうか。
カーリースは契約期間が長いので、契約期間中に何があるかは分かりません。
もし、カーリースを契約中に自己破産することになったら、以下のような対応になることが多いです。
● 残りのリース料は免責される
● クルマは返却する
● 連帯保証人がいれば乗り続けることが可能なケースあり
残りのリース料は免責される
カーリース契約期間中に自己破産をしたら、残りのリース料(月額利用料)は免責(払わなくても良い)になります。
本来なら、毎月決まった金額を払い続けなくてはいけないわけですが、自己破産したことにより、支払いはなくなります。
クルマは返却する
カーリースは、月額利用料をリース会社に支払うことでクルマに乗る権利を得ているので、リース料を払わなくなった時点でクルマは返却しなくてはなりません。
大抵の場合、自己破産したらカーリースのクルマは返却になると覚えておきましょう。
通常の途中解約と状態は似ていますが、違う点は「解約に伴う違約金」が発生しないこと。
カーリースは途中解約は基本的に認められておらず、万が一契約期間中に解約する場合は、残り期間分のリース料の支払いや、違約金を支払わなくてはなりません。
しかし自己破産によってクルマを返却するときは、これらの支払いも免除になるのです。
連帯保証人がいれば乗り続けることが可能なケースあり
また、元々カーリース契約時に連帯保証人をつけていた場合は、自己破産したあともそのままリース車に乗り続けることができることもあります。
この場合、残りのリース料は自己破産した契約者本人ではなく、連帯保証人が代わりに支払うことになります。
カーリース会社によっては、連帯保証人がいてもクルマの返却を求められることがあるので、どんな対応になるかはカーリース会社次第だと言えるでしょう。
カーリース審査の基準
ではここで、改めてカーリース審査の基準について見ていきたいと思います。
参考記事:カーリースに審査があるってホント?審査に通る人と通らない人の特徴とは
カーリースを契約するためには、必ず審査を通過しなくてはなりません。
なぜなら、カーリースは長期にわたって数万円の利用料を支払い続けるもの。
リース会社も、「きちんとリース料を払い続けていけるのか」を見極めなくてはなりません。
そのために、支払い能力があるかどうかを審査するのです。
カーリースの審査基準については、リース会社によって多少は異なるものの、大まかには以下の項目をチェックしています。
● 年収
● 年齢
● 職業
● 属性
● 債務履歴
カーリース審査のポイントは、「長期にわたって月額利用料を支払い続けていけるのか」を見極めること。
そのため、審査のポイントは安定した収入があるか、そして支払いが滞ることがないか、だと言えるでしょう。
あくまでも、その方が有利という話です。
また、自己破産をしているとなると、債務履歴があることになります。
自己破産の履歴が審査にどう影響を与えるかはリース会社次第なのですが、自己破産をしてから5年から10年くらいの間は、審査に通らないことが多いです。
過去に自己破産の経験があり、自分の信用情報がどうなっているのか気になる人は、信用情報機関に問い合わせてみましょう。
CIC、JICCなどに情報の開示請求をすることで、自分の信用情報がどうなっているのかを知ることができます。
債務履歴がなくなってから、リース契約を申し込んだ方が確実ですね。
自己破産によりカーリースの審査に通らないときはどうする?
自己破産によりカーリースの審査に通らないときは、どうすれば良いのでしょうか。
もちろんカーリース、クルマを諦めるのもひとつの方法ではありますが、仕事で使うなどクルマが必要なこともありますよね。
もし、自己破産が原因でカーリースの審査に通らないときにクルマに乗る方法には、以下の方法があります。
● 販売店独自のローンを利用
● 家族名義でカーリースを契約
販売店独自のローンを利用
自己破産によりカーリースの審査に通らないときの対処法には、販売店独自のローンを利用するというものが挙げられます。
販売店独自のローンとは、主に中古車販売店などで行われているもの。
販売店が車両代を立て替えており、販売店に車両代を分割して支払っていく方法になります。
ローンという名称ではありますが、正式な金融ローンではありません。
販売店独自のものなので、ディーラーローンや銀行ローンよりもハードルが低いのがメリットですね。
ただし、こちらはリースではなく購入であること、そして選べるクルマは一部の中古車のみなど好きなクルマに乗れるとは限りません。
家族名義でカーリースを契約
自分の好きなクルマに乗りたい、購入よりリースが良いという人は、家族名義でカーリースを契約するという方法があります。
家族でクルマを共有する場合などは、家族名義でカーリース契約をすることで、自分もクルマを使うことが可能です。
家族名義で契約したリース車を勝手に運転して事故を起こした…なんてことにならないように、家族の運転が認められているリース会社を選ぶことが大切です。
カーリースの契約方法・流れ
ではここで、カーリースの契約方法や流れについて改めて説明しましょう。
カーリースを契約するときの、一般的な流れはこちらです。
- 公式サイトで乗りたいクルマを選ぶ
- 料金シミュレーションをする
- 仮審査
- 契約
- 納車
カーリース会社によって多少の違いはあるものの、ほとんどのカーリースは、店舗まで足を運ぶ必要はありません。
インターネット上で、すべての手続きが完了するのもカーリースの魅力のひとつですからね。
乗りたいクルマを選んだら、料金シミュレーションをしましょう。
このとき、クルマのグレードやボディカラー、つけたいオプションなどの他、プランについても選んでください。
プランはカーリース会社によって様々ですが、主に選ぶ項目については以下の通り。
● 契約年数
● 走行距離
● メンテナンスや車検
他にも、月額利用料にプラス500円払うことで契約満了時にクルマがもらえるプランにすることも可能です。
どんなプランにするか、契約年数は何年にするかなど、しっかり考えましょう。
画像引用元:
KINTO公式サイト
メンテナンスなども込みにしておけば、ここでシミュレーションした月額利用料よりも支払い額が高くなることはありません。
仮審査に通り、実際に契約しようと思ったら、サイト上から契約申し込みに進めます。
この際、必要な書類を用意することになるので、忘れないようにしましょう。
自己破産してても乗れるカーリース2選
最後に、自己破産してても乗れるカーリース会社を2つ紹介します。
自分名義ではなく、家族名義にすることで安心してクルマに乗れるカーリースは、以下の2つがおすすめです。
それぞれについて、簡単に特徴を紹介しましょう。
KINTO
KINTOは、トヨタのカーリースになります。
画像引用元:KINTO公式サイト
選べるクルマはトヨタの車だけなので、国産全メーカー全車種から選べるリース会社と比べると、選べるクルマは少なくなります。
とはいえ、人気のレクサスも選べるのは嬉しいですね。
契約年数は3年、5年、7年から選べ、途中解約可能なプランもあります。
また、KINTOの最大の特徴でもあるのが任意保険が基本プランに組み込まれていること。
画像引用元:
KINTO公式サイト
契約者に許可された人がリース車を運転していて事故を起こしても、保障可能なので安心です。
\ 審査に通りやすい今がチャンス! /
参考記事:KINTOのデメリットって何?トヨタ KINTOの3つのデメリットと5つのメリットを解説!
おトクにマイカー定額カルモくん
定額カルモくんは、1年~11年までの間で1年単位で契約年数を決めることができます。
画像引用元:定額カルモくんの公式サイト
ライフスタイルに合わせたプランが選びやすいのは、メリットですね。
月500円プラスでクルマがもらえるプランにできますし、納車まで来店は一切不要。
画像引用元:
定額カルモくんの公式サイト
メンテナンスや車検を含んだプランでも、業界最安値の1万円台からクルマに乗ることができるのは良いですね。
また、定額カルモくんは生計を一にする家族なら契約者以外も運転することができるので、自己破産をして自分でカーリース契約ができない人でも、クルマに乗ることができます。
\ お試し審査だけでもOK! /
参考記事:月額料金が格安ってホント?おトクにマイカー定額カルモくんを徹底解説します!
まとめ:自己破産直後に自分名義でのリース契約はできない
自己破産をしていると、基本的に自分名義でカーリースの契約をすることはできません。
信用情報機関に履歴が残っている間(主に5年~10年)は、少なくともリース契約はできないと思っていた方が良いでしょう。
自分名義でカーリース契約をすることはできませんが、自己破産していてもクルマに乗る方法はあります。
販売店独自のローンで中古車を購入したり、家族名義でカーリース契約をするなどの方法がありますので、自分に合った方法を見つけてみましょう。
自己破産後でもOK&家族名義で契約できる!